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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
202001作者
もこちゃんチャイルド1月号『すきすき だいすき クリームパン』の
礒みゆき先生です。
202001表1 
『すきすき だいすき クリームパン』
作・絵/礒みゆき
礒みゆき(いそ・みゆき) 
栃木県生まれ。東京女子大学短期大学部卒業。舞踏家・造形作家を経て、絵本・童話作家となる。紙芝居『ねんねねんね』(教育画劇)で高橋五山賞審査委員特別賞を受賞。絵本に『がんばれ!ぺったんのりたろう』『はんこください』(以上、ひさかたチャイルド)、『ぼくのだっこ』『ボロ』『ぼくがおっぱいをきらいなわけ』、童話に『みてても、いい?』、翻訳に『カーリーさんの庭』『ちいさいきみとおおきいぼく』(以上、ポプラ社)などがある。 





――今回のお話を作られたきっかけを教えてください。
レストランで私と違うものを注文したうちの子は「ひと口ちょうだい」と言うと、結構気前よく「いいよ」と分けてくれます。あるとき、キクラゲが最後まで残っていたので、いらないのかなと思って「ちょうだいな」とパクッと食べてしまったらものすごく怒られてしまいました。「最後に食べようと思ってとっておいたのに!」って。いつものおっとりした態度とはうって変わって鬼のよう。おわびにデザートはいちごパフェ。今度は仏様のような顔でうっとり味わってご機嫌です。食べ物の力はすごいな、おもしろいなととっても印象に残っていたのがきっかけです。ちなみに、クリームパンは私の大好物です!
――特にお気に入りの場面はありますか?
それまで気前よくみんなにクリームパンを分けてあげていたまーくんが、ブルくんにバクリと食べられちゃって大泣きする場面は、なんど見ても思わず笑ってしまいます。これ、うちの子だわって(笑)。大きくて怖そうなブルくんが、オロオロしながらまーくんに謝っているのも、実はとっても気のいいブルくんの性格が出ていて好きだなあと思っています。
202001img01
P.16-17
クリームパンを全部食べられてしまって号泣するまーくんに、オロオロしながら謝る心優しいブルくん。
――お話を思いつくのはどんなときですか?
自分の子どもの日常を見ていて、「おもしろい!」と感じたことが多かったと思いますが、そのほかでも「おもしろい!」は結構出会えます。バスの忘れ物のビニール傘、カーテンの隙間からもれる月の光、ちびた消しゴム、咲いたばかりの朝顔、道端に転がったゆずの実…。どんなものも、みんなそれぞれのストーリーをもっているんですよね。なにも考えないでぼーっと散歩をしているときなんかに、ふと目に入ったものから刺激を受けて、心が動き出すことは結構あります。
――いつもアグレッシブで魅力的な礒先生ですが、小さい頃はどんなお子さんでしたか?
とにかく体が弱くて、3日に一度は熱を出すような子どもでした。だからあまり外で遊ぶようなことができなくて、家の中で絵を描いたり、本を読んだり、祖母から昔話や神話を聞かせてもらったりするのが楽しみでした。でも、なぜだか将来の夢はサーカスの空中ブランコ乗りだったんです。思いっ切り体を動かす喜びに憧れていたのかもしれません。
――最後に、読者の先生方へメッセージをお願いします。
「おもしろい!」がいっぱいある人生はきっと楽しい!!絵本は大人にとっても「おもしろい!」が詰まっているかもしれませんし、ドキッとする哲学が眠っているかもしれません。大人になって忘れかけていたことや、ふと気にも留めず通り過ぎてしまうようなことも、新鮮な気持ちで発見できるかも…。時には大人も一人でじっくり絵本を味わってみるのもおすすめです。
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