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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
201907作者
もこちゃんチャイルド7月号『みーんな なかよし』の
井上よう子先生です。
201907表1 
もこちゃんチャイルド7月号
『みーんな なかよし』
作/井上よう子 絵/佐々木一澄
井上よう子 
神奈川県生まれ。静岡大学卒業後、童話創作を始める。主な作品に『ちかてつてっちゃん』『おによりつよいおよめさん』『海中大探検!』(以上、岩崎書店)、『とっぺんととっぺん』『とっぺんのとけい』『がんばれけろファミリー!』(以上、ひさかたチャイルド)、『おいものゆ』『むぎわらぼうやはおこってるんです』(以上、チャイルド本社)、『くじゃくのジャックのだいだっそう』『どこかいきのバス』(以上、文研出版)などがある。 





――今回の『みーんな なかよし』はどんなきっかけから生まれたお話ですか?
私が大学時代農学部で学んでいたということもあり、「野菜」たちが主役、それも品種改良のされていない、シンプルな野菜たちのお話を作りたいと思ったのが、このお話が生まれたきっかけです。

――農学部ご出身なのですね!
そうなんです。子どもの頃から自然が大好きだったのと、『ドリトル先生』に憧れて農学部を選びました。学生時代はみかんの糖度、酸度を測りながらみかんばかり食べてました(笑)。

――小さい頃はどんなお子さんでしたか?
とても活発でしたが、本を読むのは大好きでした。両親はケストナーがお気に入りで、よく読み聞かせをしてくれましたが、私自身は「シャーロックホームズ」シリーズにどっぷりでした。その影響でしょうか。私の子どもたちに言わせると、小さいころ私によく読み聞かされていたのは、朝鮮民話のやまんばのお話など、ハラハラ系のものが多かったそうです。

――野菜はお好きでしたか?
匂いが強い野菜が苦手だったのですが、大人になるとどんどん克服できるようになり、今ではかかせないものに。今は「パクチー」にチャレンジ中です!
小さいですが自宅で家庭菜園も楽しんでいます。青々と茂ったパセリを目当てにやってくるキアゲハがかわいくて、気づくとパセリは丸坊主…。自分で食べるというよりも、虫たちのごちそうになっています。

――今回の作品の制作中にご苦労されたことはありますか?
「にんじん」と「トマト」を同じ「赤」と表現してよいかどうか…他の野菜に代えたほうがよいのか、最後まで思案しました。ちなみに、「赤」野菜の他候補は「とうがらし」でしたが、子どもたちになじみのある野菜にしたいという初心を通し、にんじんとトマトにしました。最終的には絵をお描きいただいた佐々木さんのおかげで、「にんじん」と「トマト」が同じ「赤」として見えることにとても感謝しています。

――お気に入りの場面があれば教えてください。
17ページのなすくんのなんとも言えない切ない表情、そこから「おなじ」を見つけてもらった19ページの喜びいっぱいの表情! この「間」が大好きです。なすくんの心情の変化が手に取るように伝わってきます。「おなじ」を見つけてもらったなすくん、どんなにうれしかったことかと想像してしまいます。
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P.16-17
みんなと同じところがないと、涙するなすくん。

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P.18-19
トマトちゃんと同じへたを見つけてもらってにっこり。

――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
佐々木さんの描くシンプルだけど味わい深い野菜たちの、絶妙な表情の変化を、ぜひ味わってください。そして、読み終わったあとに、「にんじんくんと同じだねえ」などと、実際の野菜にも興味をもってもらえるきっかけになればうれしいです。

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