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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
チャイルドブックアップル11月号
『おわんわん』
乾 栄里子先生です。
おわんわん 

チャイルドブックアップル11月号
『おわんわん』
作/乾 栄里子 絵/100%ORANGE

乾 栄里子 
東京都生まれ。東京造形大学デザイン科卒業後、インドへ留学、バナスタリ大学でテキスタイルを学ぶ。絵本に『バルバルさん』(福音館書店)、『ふくろうのダルトリー』(ブロンズ新社)、『ちびうそくん』(PHP研究所)、『おしりだよ』(教育画劇)などがある。




――お話の着想のきっかけについて教えてください。
「いぬい」という名字のおかげで、犬には特別な親近感を抱いてきました。「そうだ、犬のお話を書こう」と思い立ち、どんな犬? 名前はなに? と考え始めました。いぬくん、わんこちゃん、おわんわん…おわん? おわんの犬! それからしばらくは、犬の顔をしたおわんが頭のなかで「わんわんわん」と元気に走り回る毎日を過ごしました。「おわんわん」の暮らしや遊びに思いを巡らすのはとても楽しい時間でした。

――お気に入りの場面はありますか?
おわんわんがたっぷり遊んで帰ってきて「ただいまー。あー、たのしかった」と言うところが好きです。日常生活のなかでは楽しいことばかりではありませんし、ネガティブに感じられることも大切だと思います。それでも子どもたちの「あー楽しかった」を聞くと、無条件にとても幸せな気持ちになりますね。

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――絵をお描きくださった100%ORANGEさんには、どのような印象をお持ちでしたか?
洗練されたデザインながら、ノスタルジックであたたかみのあるイラストは本当にすてきで、たくさんのお仕事が印象に残っています。抜群のセンスで長くお仕事を続けられているアーティストさんというイメージです。今回も、とにかくかわいいおわんわんとちょっととぼけた動物たち…おしゃれでおちゃめな雰囲気はまさに100%ORANGEさんの世界でした。どのページも魅力的ですが、個人的にはうさぎたちのユニフォームのUSA(うさ)がツボです。

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――お話を思いつくのはどんなときですか? また、大切にしていることについて教えてください。
一番お話を思いつくのは、景色が動いているなかで、とりとめもなく考えているときです。集中しすぎないほうがいいようです。書き始めたばかりの頃は、よく山手線の一番前の運転席のすぐ後ろに立ってぼんやりしていました。そうとうの電車好きに見えたはずです。考えているときはまぬけな顔になってしまう上に、時々ニヤニヤしてしまうのが困った点です。 お話づくりにおいては、登場人物の個性、キャラクターはしっかり考えようと心がけています。いい名前を思いつくとうれしくなりますね。お話を書き進めていく上で楽しく書くことが大切だと思っていますが、客観性を持つことも必要だと感じています。これがなかなか難しくて、いつも編集者の方に助けていただいています。

――これから、どんなお話をつくっていきたいですか?
シンプルでおもしろくてチャーミングな絵本を目指して、画家の方へのアシストになるようなお話を書きたいと思っています。

――最後に、読者の方へのメッセージをお願いいたします。
読んでくださってありがとうございます。おわんわんが、のびのびと遊んでいるのを、いっしょに楽しんでいただけたらうれしく思います。

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