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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
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チャイルドブック おはなしチャイルド7月号
『999ひきの きょうだいの ほしを さがしに』
木村 研先生と村上康成先生です。
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チャイルドブック おはなしチャイルド7月号
『999ひきの きょうだいの ほしを さがしに』
文/木村 研 絵/村上康成

木村 研(きむら・けん) 
1949年鳥取県生まれ。児童文学作家。おもちゃ・遊びの研究家として全国をかけ回っている。主な作品に『一人でもやるぞ! と旅に出た』(そうえん社)、『手づくりおもちゃを100倍楽しむ本』(いかだ社)、『遊ばせ上手は子育て上手』(ひとなる書房)、『だいちゃんとてるてるじいさん』(チャイルド本社)、『999ひきのきょうだいのおひっこし』『999ひきのきょうだいのおとうと』他の「999ひきのきょうだい」シリーズ(以上、ひさかたチャイルド)など多数。日本児童文学者協会会員。




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村上康成
(むらかみ・やすなり)
 
1955年岐阜県生まれ。創作絵本、ワイルド・ライフ・アートなどで独自の世界を展開する自然派アーティスト。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、BIB世界絵本原画ビエンナーレ金牌、日本絵本賞大賞などの受賞を重ねる。作品に『ピンク、ぺっこん』(徳間書店)、「ピーマン村」シリーズ(童心社)、『ももんがもんじろう』(講談社)、『しろいちょうちょがとんでるよ』「999ひきのきょうだい」シリーズ、『ぴっけやまのおならくらべ』『おじさんとすべりだい』『フィフィのそら』『くじらのバース』『石のきもち』(以上、ひさかたチャイルド)など作品多数。最新作にイラストエッセイ『水ぎわの珍プレー』(講談社)がある。

大人気シリーズ、5年ぶりの新作です。作者のお2人に作品への思いを伺いました。

――お話を考えられたきっかけを教えてください。
(木村)広島県の東城町に行ったとき、「帝釈峡という場所では生息地の違う3種類のホタルの乱舞が一度に見られますよ」とお誘いをうけました。でも、なかなか見に行けなくて、ずっと気になっているんです。だから、ホタルがいっぱい飛び交うお話を書きました。999匹のきょうだいと夜空の星やホタルを一度に見ることができたら、どんなにきれいだろうという、ぼくの願いを村上さんがみごとにかなえてくれました。ラストの池では999匹のきょうだいが、星やホタルといっしょに遊んでいます。最高ですね。

――表現にこだわったところやおすすめのシーンなどありますか?
(村上)たくさんのカエルが稜線に並んで、星空を見上げるシーンの大気感が好きです。それと「いちばんぼし みーっけ。」の星ひとつの画面は絵本の展開において、とてもいい間になったなと思います。あと、

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K(研)とY(康成)のイニシャル入りのカエルもどこかにいますよー。探してみてください。

――星空かホタルで思い出はありますか?
(木)空気のいい山にキャンプに行ったときなど、夜、横になって星を見ていると、驚くほどたくさん星があることに気がつきます。じっと見ているとどんどん増えていきます。それでもじっと見ていると、どんどん宇宙に吸い込まれていくような感じになって、怖くて怖くて目をそらしてしまいます。星は何人きょうだいなんでしょうかね?
(村)星空はモンゴルの草原でキャンプした夜、足元から広がる星空があまりにも広大で、滑り落ちそうな気がしました。ホタルは『フィフィのそら』(ひさかたチャイルド刊)で描いた少年を思い出します。昔、ぼくは捕まえたホタルを浴衣の袖に入れたことがありました。腕から脇に…。くすぐったくて、ダメでした。

――お2人にとっての「999シリーズ」とは?
(木)宝物。大事に育てたいですね。
(村)これは、研さんが真剣に考えた自然の風土を生かしたカエルの世界であり、コミカルで平和なひとときを楽しむ絵本です。天敵のヘビさんはお約束で登場ですが、憎めない、いい関係ですね。

――保育現場の先生方にメッセージをお願いいたします。
(木)お散歩のとき、オタマジャクシを見つけたらぜひ観察してみてください。「999ひきのきょうだい」シリーズをきっかけに、たくさん自然とふれあってもらえたらうれしいですね。
(村)ぼくは3歳のとき、保育園に途中入園しました。その日にした、色紙を好きなところに貼るという遊び。ふーむと悩んで決断して貼りました。考えて、決めて、行動したという最初の記憶です。クリエイトの発芽でした。ささいなことですが、感謝でいっぱいです。

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