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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
北森紀子
もこちゃんチャイルド5月号
『ねえ ねえ おかあさん』
北森紀子先生です。
ねえ ねえ おかあさん 

もこちゃんチャイルド5月号
『ねえ ねえ おかあさん』
作・絵/北森紀子

北森紀子(きたもり・のりこ) 
京都生まれ。高校卒業後、製薬会社に就職。次女の出産を機に育児に専念したくて退職。子どもたちといっしょに見ていた絵本を自分でも作れないかと考えるようになり、京都インターナショナルアカデミーえほん教室に入塾。『おじいちゃんの戦争』を作って自費出版。その他の作品に、『どろんこどろんこ』『さんぽっくチャチャチャ』『あめふりあめふり』『たくちゃんのおふろやさん』(以上、チャイルド本社)がある。

――着想のきっかけを教えてください。
娘から初めての妊娠を知らされたとき、彼女が赤ちゃんだったときの育児日記を読み返しました。かわいくてかわいくてだっこばかりしていたようで、だっこだけでは物足りなくて、絶えずおでこやほっぺたをくっつけていたと書いてありました。そんなとき偶然テレビの『岩合光昭の世界ネコ歩き』(NHK BS)で見た、子ねこがお母さんねこのしっぽで遊んでもらっている映像にヒントをもらって作品に仕上がっていきました。 

――おばあちゃんになられてから作品に変化はありましたか?
娘からほぼ毎日送られてくる孫の写真と、様子のコメントを見ていると、赤ちゃんの成長の早さには本当に驚かされます。生後4・5か月頃から絵本に興味が出て、お座りができると自分で絵本を開いて見て…。わたしの作品『どろんこどろんこ』(チャイルド本社)も、そのキャラクターのおさるのうきうきも大好きになってくれています。そんな孫にダメ出しをされることのない作品を作らなくちゃと思うようになりました。

――ご自身の子育ての思い出など教えてください。
2人の娘たちは、それこそ『どろんこどろんこ』や『あめふりあめふり』(チャイルド本社)のとおり、毎日どろんこになって遊んでいました。玄関で服を脱いでお風呂へ直行! という具合でした。夜は枕元に絵本を積み上げて何冊も読んでいました。下の娘はお絵描きも大好きで、どこにいても絵を描いていました。たとえば電車の床に、雨傘の先にしたたり落ちてくる水滴で描いたり、柔らかめの石を探しては、コンクリートの地面に描いたりしていました。娘の影響を受けて、わたしも絵の勉強をするようになりました。 また、2人の娘の洋服はほとんど手作りしていました。わたしが6人姉妹の末っ子で、いつもお下がりの不揃いな服ばかりだったので、娘たちにはかわいい服を着せたくて、独学でデザインから縫製まで勉強しました。 

――今回の作品は、特に柴犬のお母さんの優しいまなざしが印象的でした。
目はいちばん緊張する部分です。目の仕上がりが気に入らなければ画面を最初から描き直すということもよくあります。キャラクターの置かれている気持ちにどっぷり入り込んでから描くようにしています。 

――絵本を作る上で心がけていらっしゃることなどありますか?
作りたいと思うテーマが決まれば、そのことばかり考えています。真夜中でも突然目が覚めて、リズミカルな言葉が頭の中を転げ回って眠れなくなることもよくあります。一番最近作った絵本は、孫の1歳のお誕生日にプレゼントしようと思って、彼の名前を1文字ずつ使って画面を構成し、ひとつのお話を作るというものです。男の子なので動物でまとめようか、乗り物でまとめようかとも考えたのですが、なかなかまとまらず、結局世界を旅するお話になりました。自分自身が楽しむのはもちろんのこと、作品を見てくださる人たちの笑顔を思い浮かべながら作っています。 

――読者の方へメッセージを。
子育ては本当に大変です。わたしも無我夢中でした。最近ではすすんで育児をしているお父さんも増えているようで、わたしの孫も毎日お父さんとお風呂に入って、そして絵本を読んでもらっています。絵本を親と子のスキンシップに役立ててもらえればうれしいなと思います。 

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