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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
チャイルドブック・アップル10月号
『われら にんじゃ むかでだゆうの まき』
庄司 三智子先生です。


チャイルドブック・アップル10月号
『われら にんじゃ むかでだゆうの まき』
作・絵/庄司 三智子
庄司 三智子(しょうじ・みちこ)
絵本作家、イラストレーター。主な作品に『りんごごーごー』(ひさかたチャイルド)、『せっしゃにんじゃ』『われらにんじゃ』(以上、チャイルド本社)、『もちもちおもち』(岩崎書店)、『たいこうちたろう』(佼成出版社)、『しろもちくんとまめもちくん』(アリス館)、『かぶきわらし』(出版ワークス)などがある。

――忍者をテーマにした絵本を作ろうと思われた理由や、“絵本のモチーフ”としての忍者の魅力を教えてください。
忍者は、「ニッポンのニンジャ」として海外でも大人気です。忍者は身体能力や洞察力、科学知識などにも優れていたとされ、正体不明あるいは強大な敵を相手に活躍したらしいのですが、その名の通り「忍びのもの」で、謎に包まれた存在です。その忍者のミステリアスさが、絵本のモチーフとして自由に空想の羽を広げさせてくれ、心が躍ります。しかけを作るときは、忍者への挑戦状のような気持ちにもなりますね。

――しかけが満載のお話ですね。しかけを考えるおもしろさはどんなところですか?
いまや小さい子どもたちまでもがスマホを触る時代ですが、手でページをめくることによって現れる、絵本のしかけのアナログ感は、それとは別物のワクワク感があるように思います。
ページをめくる前とあとの必然性はもちろんですが、意外性に驚いてくれる読者を思い浮かべながらしかけを考える時間は、「ふふふふふ」と笑い声が出てしまうような、おもしろいひとときです。もちろん、苦労することもありますよ。しかけを絵本に盛り込んで仕上げていくのは、ミリ単位の細かい仕事なので、熱が出そうです。

――お気に入りの場面があれば教えてください。
1つ挙げるとしたら、屋根裏からむかでだゆうの寝顔を偵察したあと、「なんでもぐすり」を取り戻すシーン(14〜17ページ)です。忍者らしい素早さと巧みな動きが出したかったのですが…。どうでしょうか?

穴あきのしかけ むかでだゆうの枕元に「なんでもぐすり」を発見!そして…華麗な術で奪還

――読者の方に、ここに注目してもらいたいというところはありますか?
実は忍者たちには、おかしら、おばばさま、まつまる、たけまる、うめまる、さくらと名前があって、絵を描いているときは「うめまる! 得意な弓で頼んだぞ!」とか「みんなでさくらを援護しろ!」とか思って描いています。忍者たちの固く結ばれたチームワークに、ご声援よろしくお願いします。うめまるやさくらを探してみてね。

忍者の仲間たち おかしら おばばさま まつまる うめまる たけまる さくら

――最後に、読者の方へのメッセージをお願いいたします。
わたしが子どもの頃は、忍者ごっこがとてもはやっていて、銀紙を巻いた手裏剣はもとより、夏にはホースの水しぶきに隠れ、秋には木の葉をまき散らし、すいとんの術や木の葉隠れの研究をしました。ひとりが何人にも見える分身の術は難しかったなあ。完成させた子がいたら、ぜひ知らせてください。


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