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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
おはなしチャイルド3月号
「ふうこの おそうじたい」
ほそいさつき先生です。


おはなしチャイルド3月号
「ふうこの おそうじたい」
作・絵/ほそいさつき
ほそいさつき
新潟生まれ東京育ち。武蔵野美術短期大学でディスプレイデザイン、文化服装学院でファッションデザインを学ぶ。アパレルメーカーでデザイナーとして勤務した後フリーになり、店舗や公共施設に飾るオブジェやタペストリーを制作する。絵本の作品に『ゴマとキナコのおいもほり』(PHP研究所)、『きょうからともだち』(鈴木出版)、『にだんベッドがとどいたひ』(メイト)などがある。
――このお話の着想のきっかけを教えてください。
 数年前、近所の川に、真っ白いサギが1羽、空から舞い降りました。都会の小さな川では珍しい光景なので、とても神々しく、私はしばらくサギを見つめていました。それから数日後、また川に真っ白く光るものがありました。が、よく見ると、それはレジ袋だったのです。それ以来近所の川でサギを見ることはありません。そんなエピソードからこのお話が生まれました。

――このお話の、気に入っている場面と苦労した点をそれぞれ教えてください。
 気に入ってる場面は出て行った生き物たちがふうこと再会するところです。苦労したのはごみをそのままリアルに描くと読んでいて嫌な気持ちの方が強くなるかなと思い、明るい色を使って、そうならないように気をつけた点です。

P2〜3 絵本やおもちゃにもご注目ください!

――絵本作家になったいきさつは?
 子どもの頃両親が忙しかったので私自身は絵本を読んでもらった記憶がまったくないんです。でも私が母親になり子どもといっしょにたくさんの絵本を読むうちに、「絵本は短編映画みたいだなぁ」と気づきました。私は小さいときに絵本には縁がなかったけれど、テレビでやっている映画を、特にヨーロッパの暗くて悲しい映画をなぜか好んでたくさん観てました。それから空想することと絵を描くのも好きだったので、それらが活かせる絵本作家を、子育てしながら目指しました。

 ひさかたチャイルドより好評発売中

――小さい頃は、どんなお子さんでしたか?
 このお話のふうこちゃんのように明るく素直な子どもではなく、内気で屈折した子どもでした(笑)。毎日夜遅くまで親の帰りをひとりぼっちで待っていたので、常に寂しかったのを覚えています。今でもあのとき、そばに犬や猫がいたらよかったのにな、と思います。私の絵本には、人間の子どもと仲よしの生き物たちがよく登場するのはそのせいかもしれません。

――読者の先生方にメッセージをお願いいたします。
 いつも読者の先生方や親御さんの力をお借りしているので感謝しています。先ほど言いましたように、絵本が短編映画みたいなら読み手は出演者に声を吹き込む声優さんといったところでしょうか。絵本は私の手元を離れた時点では完成していなくて、読み手が声に出して読むことで仕上がるような気がします。なので読者が作品に引き込まれ、演じたいと思うような絵本を作りたいと思っています。


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