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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
チャイルドブックアップル12月号
「ひつじおばあさんの ふとん」
やまじひとみ先生です。


チャイルドブックアップル12月号
「ひつじおばあさんの ふとん」
作・絵/やまじひとみ
やまじひとみ
1977年、宮城県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。「あとさき塾」で絵本を学ぶ。グラフィックデザイナーを経て、絵本作家の道へ。本作が初めての絵本。
――今回が初めての絵本とのことですが、着想のきっかけを教えてください。
 寒い冬の夜に、ふとんのお話を思いつきました。「主人公は、ふわふわであたたかそうなキャラクターがいいな」そう考えていると、ひつじのおばあさんが浮かびました。

――いろいろな種類のふとんが出てくるシーンが楽しいです。他にもふとんの候補はありましたか?
 たくさんありました。
 例えば、風車さんには、4つの羽根にかぶせるふとん。おじいさんの木には、マフラーみたいに巻くふとん。子どもの山には、大きな帽子みたいなふとん…などです。
 今回のお話では「動物たちのふとん」だけにしましたが、いつか新しい絵本で登場させたいです。

――独特の、あたたかみのある色合いですね。絵を描くときに心がけていることなどはありますか?
 色を重ねたり、ひっかいたり、貼ったり、版画したり…、自由に表現しています。画材は、主に透明水彩絵の具とクレヨンですが、それらしい描き方をしていないので、よくびっくりされます。
 色も自由です。水色の月があっていいし、オレンジ色のぞうがいてもいい。自由に描いていると、現実でもそんなふうに見えるときがあるんですよ。そんなふうに、子どもの気分を忘れずに描いていきたいです。

――この絵本のなかで、お気に入りのシーンなどがありましたら教えてください。
 「ひつじぐもみたいなふとん」に乗って空で昼寝をするシーンが、お気に入りです。子どもの頃から、「こんなふとんがあったらいいな」と夢見ていました。ひつじおばあさんが私の夢を叶えてくれたと思います。
 もう一つは、夜に動物たちがふとんで眠るシーンです。描いていてとても楽しかったです。

――絵本作家になろうと思ったきっかけを教えてください。
 子どもの頃から絵を描いたり、本を読むことが好きでした。中学生になっても、寝る前にふとんの中でよく絵本を読んでいました。
 その頃、『セーターになりたかった毛糸玉』という絵本(作・津田直美/G.C.PRESS※現在はブロンズ新社より復刊されています)と出合いました。絵がきれいでお話も楽しいその絵本を見て、「絵本作家になろう」と思いました。

――これから、どんな絵本を描いてみたいですか。
 今、「色」や「音楽」、「言葉」をテーマにしたお話を考えています。目に見えない不思議なものを描いてみたいですね。おもしろいキャラクターもいいですね。読者の子どもたちが、絵本のなかで思いきり遊べるようなお話が目標です。

――最後に、先生方や読者の子どもたちにメッセージをお願いします。
 「こんなふとんがあったらいいな」「ぞうさんのふとんは、どんなだろう」と、絵本を読んだあとにイメージを膨らませて、「自分だけのページ」を作ってみると楽しいですね。みんなの気持ちがほっこりあたたかくなって、今夜もぐっすり眠れますように…。

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