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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
チャイルドブックアップル11月号
「ぼくたちの あおぞらタウン」
井上よう子先生です。


チャイルドブックアップル11月号
「ぼくたちの あおぞらタウン」
作/井上よう子 絵/永井郁子
井上よう子

神奈川県横浜市に生まれる。静岡大学を卒業後、童話の創作を始める。主な作品に、「おとうちゃんドッドッドッ」『まじょっこチャッピー』シリーズ(以上、偕成社)、「えっ!おれっていじめっ子?」(文研出版)、「はしれ!ねこねこえん」「あまぐもなんかにまけないよ」「でんでんどん」(以上、チャイルド本社)、「がんばれけろファミリー!」『とっぺん』シリーズ(以上、ひさかたチャイルド)などがある。
――このお話の着想のきっかけを教えてください。
 チャイルドブックジュニア3月号用に「大きくなったらなりたいもの」というテーマでお話を依頼されたのが、始まりでした。そのときに、パッと私の頭に浮かんだのは「夢を語らせるだけじゃつまらない! このお話の中では、子どもたちに本当になりたいものにならせちゃおう!」ということ。お話を考えている時、私も「あおぞらタウン」で子どもたちといっしょに遊んでいる気分でした。
――井上先生が子どもの頃になりたかったものはなんですか?
 それはもう、いろいろです。私は兄・弟と男兄弟にはさまれていたので、家には少年漫画が山のようにあり、夢中になって読みました。当時の少年漫画は忍者もの、SF冒険ものなどワクワクするものがいっぱいありまして。忍者になりたかったのはもちろん、ジャングル探検もしたいし、宇宙にも行きたいし…。大人になった今は、お話を書いています。探検家にはなれなかったけど、お話の中でいっぱい冒険をしていますよ。
――井上先生は、どんなお子さんでしたか?
 子どものころは、人にどう思われるかなんて全く気にしなかったので、多分元気で迷惑な子どもだったと思います。当時はまだ周囲に自然がいっぱいありました。スカートを、汚れないようにパンツのすそのゴムにたくしこんで、おたまじゃくしをとったり…。友人と「遭難してみたいね」と、マッチにろうそく、キャラメルを持って、近くの里山に入っていったり…。ちっぽけな山なので遭難できず、あっけなく元の住宅地にもどってしまったのも、楽しい思い出です。
――作家になろうと思ったのはいつ頃、どんなきっかけでしたか?
 きっかけはズバリ、焼き鳥屋(笑)。探検なら農学部? と深く考えずに農学部に入ったはいいけれど、園芸会社に就職することになりました。私は無能な社員で、泣きたい失敗や情けない失態の連続です。焼き鳥屋で「毎日が暗い」と愚痴をこぼしたところ、たまたま居合わせた友人に「童話を書いてみたら?」と言われました。当時心が弱っていたので、フラァ〜ッとその気になって童話を書き始めたのが、きっかけでした。今でも、なぜ友人が私に童話をすすめたのか謎です。そうだ、今度会ったら聞いておきますね。
――永井先生の夢いっぱいの絵をご覧になっていかがでしたか?
 永井先生とはなん度もコンビを組みました。チャイルドブックジュニア3月号でも夢いっぱいの絵を描いてくれたので、「わあ、ぴったり! このままではもったいない、しかけで遊べるかも…」と思い、再構成して作ったのが今回のアップル版です。ファンタジー好きの永井先生が、もうノリノリで描いてくれました。特に町がいっぱいに広がるしかけを、じっくりご覧ください。すみずみまで遊び心あふれる楽しい絵を描いてくれました。

当時は6画面のお話でした!/2008年度チャイルドブックジュニア3月号
――読者へのメッセージを。
このお話は、“なりたいものがいっぱい!”という文で、お話を締めくくりました。「諦めなければ夢はきっとかなう」という言葉を、時々聞くし感動もします。けれどへそまがりの私は、わざとちょっと違うことを言いたいのです。「ひとつの夢がかなわなくたって、夢はまだまだいっくらでもあるさ」って。

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