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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
サンチャイルド ビッグサイエンス12月号『ゆきうさぎの ふゆ』の
富士元寿彦先生です。
ゆきうさぎの ふゆ 

サンチャイルド ビッグサイエンス12月号
『ゆきうさぎの ふゆ』
撮影/富士元寿彦

富士元寿彦 
1953年北海道幌延町生まれ。幼少の頃から好きだった野鳥や動物をメインにした写真を撮り続け現在に至る。特にユキウサギの著作が多く、近著に「エゾユキウサギ、跳ねる」(北海道新聞社)がある。 厚生省児童福祉文化奨励賞、平凡社準アニマ賞受賞。(社)日本写真協会会員。




――今回、ユキウサギのすばらしい写真をたくさん撮影していただきました。ユキウサギの魅力はどんなところにあると思いますか?
絶えず天敵の目を気にして生きている臆病な動物ですが、その反面、したたかさも兼ね備えているところでしょうか。それと、付き合うほどに不思議な生態や不可解な行動が見られるのも惹かれ続ける理由だと思います。

――撮影の際のこつや、気をつけていることなどがありましたら教えてください。
警戒心を抱かせないように、様子を見ながら慎重にゆっくりとした動きで撮影しています。また、相手が安心できる距離を保つように心がけています。

――ユキウサギの撮影で、たいへんなのはどんなときですか?
臆病なユキウサギを驚かさないため、双眼鏡でできる限り遠くから足跡とユキウサギを探します。そのため、何日も雪が降らずに雪上に何日分もの足跡が残るときは、追跡が難しくなります。それと、逆に雪が降る日も探すのがたいへんです。足跡が不鮮明になるのと、視界が悪いので雪まみれになったユキウサギが一段と保護色になるからです。

――今回紹介されている写真のなかで、特に印象深い写真などがありましたら教えてください。
12〜13ページの写真です。ユキウサギが寝る前には必ず「止め足」と呼ばれている、足跡をくらます行動をします。「止め足」は、寝場所に入る前に立ち止まって周りの安全を確かめ、Uターンして、来た足跡の上をその通りに戻り、真横に大きくジャンプする一連の行動です。だからその先の終点に寝ているユキウサギがいます。でも、この写真のように「止め足」と寝ているユキウサギをいっしょに写せることはまれにしかありません。警戒心の強い個体は何回も「止め足」を行いますし、木や枝木に積もった雪の陰になって姿が見えないケースが多いからです。また撮影は、まずは寝ている姿を見つけることから始まりますが、寝る場所は毎日違っているからです。

201812

――特に好きな生き物はいますか?理由も教えていただけますでしょうか。
フクロウが好きです。鳥では珍しく表情があるように見える顔が気に入っています。

――いつ頃から、どんなことをきっかけに写真家への道を志すようになったのでしょうか。
18歳の時に写真を始めたのですが、撮影テーマは迷わず幼少の頃から好きだった野鳥と動物になりました。というよりも、生き物を写したくてカメラを持ったというほうが合っているようです。今と違い動物の写真が不足していた時代背景でしたので、そのまま写真家を志しました。

――今後、撮ってみたいものはありますか?
ユキウサギと同じように、茶色い夏毛が白い冬毛に変わるイイズナ(別名コエゾイタチ)の四季を撮りたく思っています。

――最後に、読者の先生方へのメッセージがありましたらお願いいたします。
ユキウサギが北海道の厳しい冬を元気に生き抜く様子と、四季の移り変わりに合わせた毛変わりなどを通し、子どもたちが、自然や生き物たちに興味を抱くきっかけになると、とてもうれしく思います。

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