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月刊チャイルドブックニュース

月刊絵本におかきいただいている作家、画家、写真家の中から毎月おひとりにインタビューをいたします。
このページは、そのインタビューをまとめたものです。
なお、この記事は小社の月刊絵本をご採用いただいている幼稚園、保育園の先生方に配布している冊子「ほいくえほん」にも掲載されています。
202007作者
サンチャイルド・ビッグサイエンス7月号
『かぶとむし くわがたむし くらべっこクイズ』の
六田晴洋先生です。
202007表1 
『かぶとむし くわがたむし
くらべっこクイズ』

撮影/六田晴洋
六田晴洋(ろくた・はるひろ) 
1986年生まれ。幼い頃から生き物が好きで、特にカブトムシやクワガタムシに夢中になる。大学を卒業後、フリーのカメラマンに。現在はテレビの自然・科学番組のディレクターとしても活動。国内外を問わず、昆虫や動物をひたすら追いかける日々を送っている。





――どのようなきっかけでカメラマンになったのでしょうか。
とにかく生き物に関わる仕事がしたいと子どもの頃から漠然と考えていて、はじめは獣医師や動物園の飼育員とかかなぁと考えていました。しかし大人になるにつれ、野生の生き物に関わりたいと思うようになりました。しかし世の中にそんな仕事は多くはありません。研究者や自然ガイドなど…。どれも自分にはしっくり来ないなぁと思っていた頃、趣味として写真を始めた時期でもあり、「そっか、カメラマンという仕事があるじゃないか」と。そして大学を卒業後、アルバイトをしながら写真を撮り溜めていくうちに、少しずつ仕事をいただけるようになっていきました。
――カブトムシとクワガタムシ、どちらがお好きですか?
カブトムシも好きですが、どちらかと言うとクワガタムシの方が好きです。理由はたくさんありますが、一つは、形がものすごくかっこいいから。車や電車が好きな人と似た感覚かもしれません。でも、それと大きく違うのは、人間が作ったものではなく、自然が作り出したデザインだということ。そこにとても魅力を感じます。カブトムシより華奢な体のクワガタムシ。確かにけんかは弱いけど、手のひらにクワガタムシを乗せて、まじまじと眺めてみると、なんとも言えない造形美にほれぼれします。
――特にお気に入りと言えば?
断然、ミヤマクワガタです。羽化したばかりのミヤマクワガタを見たことがありますか? 体じゅうに金色の毛がびっしり生えているんです。他の種類のクワガタムシにはない特徴です。それが森の中で太陽の光を浴びて輝いている様子は本当にきれいです。さらに、何の役に立っているのかよくわからない王冠のような頭の突起も最高にかっこいい。好きな昆虫ランキング、不動の1位です。
――最近はどんな撮影をすることが多いですか?
沖縄や北海道、さらには外国によく撮影に行くようになりました。場所が変われば、そこならではの気候が作り出す森や川があり、そこにしかいない生き物がいます。そんな自然と生き物の関係が面白いと感じています。最近だと、沖縄に住むオキナワイシカワガエルというカエルを撮影しに行きました。緑色のまだら模様がとても美しいカエルで、世界でも沖縄のごく一部にしか住んでいません。夜、山の急斜面を流れる沢で耳をすませ、鳴き声が聞こえたら、その方向を目指してヘッドライトの明かりを頼りに沢を登ります。しかし夜の沢は猛毒のヘビ、ハブがうようよ。ハブの恐怖におびえながら、やっと出会えたオキナワイシカワガエルはよりいっそう美しく見えました。
――今後、撮影してみたいテーマは?
クワガタムシは日本には50種以上、世界には1500種以上いるといわれています。それを全種類は無理でもなるべく多く、野生の姿や、その暮らしぶりを撮影したいと思っています。
――最後に、先生方へのメッセージがあればお願いします。
小さい頃は、虫が苦手な子より、好きな子の方が多いのではないでしょうか。でもそのバランスは成長と共になぜか逆転してしまいます。それはもう仕方のないことなのかもしれません。つまり、虫が苦手な多くの人にとって幼稚園、保育園は、人生の中でわずかしかない貴重な「虫が好きだった時代」。その時にしかできない、虫と触れ合う経験を少しでもたくさんしてほしいし、先生方にはその機会を作ってあげてほしいと思います。
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